独自の進化を遂げた佐渡固有種・佐渡島の豊かな植物相・多様な農村文化の継承・佐渡金山の影響を受け変化する農業です。
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生物多様性が守られた伝統的な農林漁法と土地利用・里山里海に育まれた多様な生物資源・優れた里山景観・伝えていくべき伝統的な技術・長い歴史の中で育まれた農耕にまつわる文化・祭礼・里山里海の利用保全活動など。
草原を活用した農業・貴重な草原性動植物の保全・美しい草原・農村景観の維持・農耕祭事が息づく伝統文化。
「木が食料を生む」世界的な食料安全保障に貢献、クヌギ林とため池によって持続的に維持されている、日本一の原木しいたけ生産をはじめとする農林水産業システムです。
流都市部を流れる川でありながら、流域の人々の暮らしの中で清流が保たれ、その清流で鮎が育っています。清流と鮎は地域の経済や歴史、食・文化と深く結びついています。こうした人の生活、水環境、漁業資源が密接に関わる里川(さとかわ)全体のシステムを「長良川システム」として捉えているのが特徴です。
養分に乏しく礫質で崩れやすい斜面を利用して薪炭林を残しつつ梅林を配置し、400年にわたり高品質な梅を持続的に生産してきた農業システムです。
険しい山間地を舞台に多くの農家で森林からの恵みを活かして様々な農林業複合経営が営まれ、共同作業を通じて養われた強力な地域コミュニティが、伝統文化である神楽や自治公民館などでさらに結束を強め、地域改善活動と森林の保全管理を行い、循環が生じています。
冷害や洪水、渇水が頻発する自然条件を耐え抜くために、巧みな水管理や屋敷林「居久根」により、災害に強い農業・農村を形成しています。
日本の固有種であるわさびを、沢を階段状に開墾して作ったわさび田で、肥料を極力使わず湧水に含まれる養分を利用して栽培する伝統的な農法です。
急傾斜地にカヤ(敷き草)をすき込んで土壌の流出を防ぎ、独自の農機具を用いて段々畑を作らずに斜面のまま耕作する独自の農法です。
扇状地の傾斜地において、土壌や地形、気象等に応じた、ブドウやモモなどの果樹の適地適作が古くから行われ、独自のブドウの棚式栽培が開発され、現在まで継承されています。
水田営農との深い関わりの中で発展してきた伝統的な琵琶湖漁業がその中心。“里湖(さとうみ)”とも呼ばれる循環型システムで、千年の歴史を有するエリ漁や独特の食文化が継承されています。
全国に先駆けて牛籍簿を整備し、郡内産にこだわった和牛改良を行うことで、独自の遺伝資源が保全されてきました。但馬牛の飼養は、地域の草原や棚田の維持、農村文化の継承にも貢献しています。
火山灰土に厚く覆われ痩せた土地に、江戸時代から木々を植えて平地林を育て、落ち葉を集めて堆肥として畑に入れ、土壌改良を行うことで安定的な生産を実現し、その結果として景観や生物多様性を育むシステムが、今なお継承されています。